続・現代をみる

NHK Commentator No.7 Official Blog

武力に依存しない治安維持・平和維持・平和構築は可能か?

皆さん、こんにちは!

 

今回は、「武力に依存しない治安維持・平和維持・平和構築は可能か?」と題して、平和実現のためにはどのような要素が必要かということについて考えてみたいと思います。

 

最近、アメリカで度々起こる銃乱射事件、世界の武力紛争、無差別テロ、北朝鮮の核開発・ミサイル発射など、武力・軍事力を背景にした威嚇や事件が多く起きるようになってきました。確かに、歴史的史実を眺めると、武力や軍事力による国家の建設や治安の維持が行われてきたという流れはあります。

 

しかし、高い生命倫理感が発達している現代社会において、人間が人間を武力や軍事力によって不当に威嚇・攻撃することは、果たして許容されることなのでしょうか?地球上の人類は、各々文化を有し、また、宗教的信仰も有しています。また、現代は、科学技術や医療技術も高度に発展し、適切にそれらを活用すれば、非常に充実した社会生活を送ることができるのです。

 

確かに、武力紛争が、多かれ少なかれ、経済的要因と絡んでいるという部分はありますが、基本的には、平和産業で利潤を追求するのが、高度経済成長期の日本的資本主義の成功例であり、また、今後は、宇宙開発・宇宙産業や、再生可能エネルギーの開発、水素社会の実現といったところに、ビジネスの焦点は移っていくでしょう。その前に、気候変動や異常気象などの地球環境破壊要因により、地球上の私たちの居住環境が破壊されてしまっては、元も子もありません。また、宇宙も未来永劫安定したものではなく、活発に活動しています。

 

そのような、よりマクロな視点で平和構築を考えたとき、果たして、私たちは、武力・軍事力を用いて争っている暇はあるのでしょうか?SFのように、時間を操作できる可能性は置いておいたとしても、時間は無限ではありませんし、やることはたくさんあるはずです。国家防衛のための最低限の防御策は必要なのかもしれませんが、それを積極的に威嚇や攻撃のために使うことは、百害あって一利なしでしょう。

 

国際社会は、このような高い倫理観を共有し、積極的に「武力に依存しない平和構築」という理念を掲げるべきなのではないでしょうか?

未来志向の日本社会構築のための社会システム論

皆さん、こんにちは!

 

今回は、「未来志向の日本社会構築のための社会システム論」と題して、社会システムの改善についてどのように考えていくべきかということについて記したいと思います。

 

現代日本の制度疲労を起こした部分に関しては、社会システムという観点から改善していく必要があります。例えば、少子高齢化の進展に伴う労働力人口の減少、あるいは、全般的な人口減少、少子高齢化に伴う社会保障制度の制度設計、介護・医療・年金など、労働時間と休暇取得の問題、出産・育児にかかわる問題、学術的基礎知識をいかに習得させ応用能力を育成するかという義務教育・高等教育の問題、ベーシックインカム金融工学的手法による富の分配などの資本主義的社会経済システムの改善、政治体制の改善、憲法をはじめとする法体系の継続的改善、より広い視点で見れば、地球環境システムにおけるエネルギーバランスの改善、気候変動・異常気象の原因解明とその現象の改善なども挙げられるでしょう。

 

問題は、各種課題の列挙にとどまらず、未来志向の視点で、どのような解決策を立てたらそれぞれの課題が解決の方向に向かって動いていくかをより具体的議論の上で検討していくことだと考えます。各種の課題は、一見関連性のないことのように見えますが、その根底には、経済的な要因が一定程度共通していて、どこかを改善すれば必ずある程度総合的にプラスの方向へ向かう方向性が見えてくるはずです。そこを検討しながら、今後の社会経済システムを改善・構築していく必要があるでしょう。

 

日本が平和国家として継続して存続していくためには、軍事的国防という観点も必要ではありますが、経済・社会・福祉の視点で、より国民の幸福度・QOLを向上させるための諸政策の実施が必要になってきます。これらの諸政策により総合的に国民の生活が安定してくれば、自ずから政治的安定も図られるでしょう。国家的観点からの国民的議論が高まってくることを期待して、衆院選に臨みたいと思います。