続・現代をみる

NHK Commentator No.7 Official Blog

現代日本の政治体制における可能性

皆さん、こんにちは!

 

今回は、「現代日本の政治体制における可能性」と題して、現在の政治情勢について考察していきたいと思います。

 

現在、衆議院が解散し、選挙戦に突入しています。私は、現在の自公連立政権の政策の方向性は適切であると考えています。デフレ脱却・景気回復・経済好循環・第4次産業革命による生産性の向上をはじめとする経済政策、憲法改正をはじめとする法体系の整備、先端技術開発への投資をはじめとする科学技術政策、労働力人口減少期における人材育成のための社会政策など、うまく噛み合えば社会の改善を進めることが可能であると考えています。

 

しかし、政治情勢全般について考えたとき、「政権担当能力を有する政治勢力」が2つか3つ程度存在し、お互いに切磋琢磨しながら政権担当能力にさらに磨きをかけるという政治の在り方は理想的なものであると考えています。これにより、政治に一種の良い緊張感が生まれ、政治運営にプラスに働く力が生じれば、全体としては自浄能力が作用し、国民にとってもプラスになると思います。

 

いずれにしても重要なポイントは、より具体的なビジョンに基づいた政策的議論を活発に行うことで政治体制も改善を重ね、日本の発展のためにプラスになる政治状況を維持・発展させていくことであり、形式的なものはあくまでも形式的なもので、実質的に重要な議論が行われているかが検討の要点だと考えます。

 

今回の衆院選で、政治体制の改善がさらに一歩進むことを期待して、投票を行いたいと思います。

情勢分析とクリエイティビティーに立脚した社会科学の視点

皆さん、こんにちは!

 

今回は、「情勢分析とクリエイティビティーに立脚した社会科学の視点」と題して、社会の様々な課題を解決に導くために、どのようなスタンスで検討していくべきかについて記してみたいと思います。

 

現代日本には、様々な所で歪みが生じてきていて、解決・改善を検討する必要がある問題があります。社会情勢も、年が経てば、少しずつ変化してきて、社会経済システムに改善を加える必要が出てくるのは、いわば当然のことです。

 

課題解決のための道筋としては、「現状分析」→「解決策の検討」→「改善策の社会への適用」→「効果分析」といった流れをとると思いますが、この道筋をたどる中で、社会科学的視点と思考アプローチが必要になってきます。

 

科学というと、一般的には、物質科学や生命科学などの、いわゆる理数的サイエンスを連想する方が多いと思いますが、もちろん、社会科学的課題解決においても、コンピューターを利用した各種データ分析と予測は活用されます。しかし、人間の持つ有機的な発想力や思考力は、こと人間の関わる有機的な課題に対しては、必要不可欠のものだとも思います。コンピューターの分析や予測は、現状では数理的データに基づいて行われているため、いかにも無機的な印象を与え、そこに、人間の実際のエモーショナルファクター、感情要素が十分に包含されていないことも多いのが実情ではないでしょうか?

 

人間の脳機能の可能性は、まだ十分に生かされていない部分も多いのではないかと思います。量子コンピューターとAIを融合させた電子的電算処理と、人間の脳機能の可能性フル活用の相乗作用が、次世代の新しい社会を作り出していくカギになっていくのではないでしょうか?