【核心解説】「公共放送としての社会的機能をいかに強化し維持していくか?」
皆さん、こんにちは。
本日は、
「公共放送としての社会的機能をいかに強化し維持していくか?」
と題して、公共放送NHKの機能的側面について、考えを述べてみたいと思います。
平成29年度のニュースキャスターの発表がありました。
主に、報道分野に焦点を絞って考えてみると、公共放送としての機能強化に関しては、以下のポイントが主に挙げられると思います。
①情報の信頼度の維持と向上
②情報の速報性と情報を出すタイミング
③社会の課題解決への貢献
④公共の利益の最大化
⑤災害への取り組み(防災・減災・警報など)
⑥日本経済回復・発展への取り組み
⑦放送・通信関連技術の研究開発(技研・技術系部署)
⑧メディア文化論的観点からの調査・研究(文研など)
⑨文化振興
⑩地域振興
私が主に関わってきた、「社会の課題解決への貢献」に限定して言えば、ここ数年で、態勢が飛躍的に強化されています。公共放送という性質上、「公共の利益の最大化」を念頭に置いて、「社会の課題解決への貢献」を一つの大きなテーマとしてとらえることは、報道・討論・解説・特集番組制作において必要な視点の一つだと思います。
また、国会に平成29年度予算が提出された際、
「放送をめぐる社会環境の大きな変化が想定される中、従来の延長線上の取り組みだけでは中期的に公共放送としての役割を十分に果たすことができないのではないかとして業務、受信料、ガバナンスの三位一体での改革の検討を早急に実施」
「インターネット活用業務の在り方、動画配信サービスが普及する中での受信料の在り方、さらに子会社の在り方の抜本的な改革について明確に」
との意見が付され、今後の公共放送としての機能強化を含めた将来展望について、一定の道筋が見えてきました。
このテーマに関しては、さらに検討を重ねつつ、継続して取り組みを続けていきたいと思います。
【核心解説】「歴史を考えるとは?」
皆さん、こんにちは。
本日は、
「歴史を考えるとは?」
と題して、歴史について考えることの意義について、考えを述べてみたいと思います。
「NHK 歴史秘話ヒストリア」では、歴史研究における新事実の発見や、歴史における隠された人間ドラマなど、毎回、歴史に関わる様々なテーマについて、井上あさひアナをナビゲート役として、金曜8時からNHK総合で、約45分の枠で放送されています。
歴史とは、その時代その時代を生きてきた、人々の様々な営みの残した痕跡であり、私たちがこうしてブログを読んでいる瞬間も、その一刻一刻が歴史として刻まれていきます。
未来志向の視点から見た、歴史について考えることの意義の一つは、過去に起こった出来事やその顛末から、将来のビジョンをいかに立てればよいかを考える上での羅針盤としての役割があります。過去にこのような失敗をしてしまった、では今度は、このような失敗をしないためにこういう方針で行こう、とか、過去にこういう事例で大成功した、では、今度は、こういう改善をさらに加えて、さらなる成功を実現しようとか、歴史について考えることは、単に歴史に対する興味だけではなく、このような教訓を私たちにもたらしてくれる一面もあります。
また、情報化が進んだ今は、この時こうしていれば、こういう結果になったかもしれないということに早く気づくことで、現在進行していることも、より良い方向に軌道修正が可能になる場合もあるでしょう。
歴史が、社会科学の一分野としてあるとすれば、歴史的事実の探求、歴史的事実からより良い未来への方向性を認識科学的アプローチを用いて導きだすことに焦点を置いた、未来志向の科学的歴史学の展開も、今後ますます注目されてくる分野になってくるのではないでしょうか?