【続・現代をみる】

「戦略的時事分析部門 放送メディア通信戦略局」 ニュース解説、時事分析、提言

朝鮮半島情勢の緊張をいかに打開すべきか?

最近、朝鮮半島情勢に動きが出てきている。韓国では大統領選挙があり、文在寅大統領が誕生した。北朝鮮核兵器・ミサイル開発を進めていると見られ、立て続けにミサイルを発射している。アメリカが空母を展開し、一種の軍事的な緊張状態が生まれている。

 

ここでは、朝鮮半島情勢を打開するために今後どのような展望を描けばよいか、考えを記してみたいと思う。

 

韓国大統領も考慮に入れている、北朝鮮側との対話による事態の展開である。前提としては、北朝鮮の核開発を停止させなければならないが、朝鮮半島の政治的統一を両国が志向している以上は、事態が動いているこの機に、その実現を図るのも一つの展望だろう。しかし、軍事的な衝突は避けなければならない。当事者である韓国と北朝鮮が、統一政治体としてどのような政治体制を望んでいるかは、両国の協議で決めるのが当然だと思うし、朝鮮半島のアジアにおける位置づけを考えたときに、紛争状態のままにしておくことは必ずしも好ましくないだろう。

 

また、朝鮮半島情勢は、必ずしも韓国と北朝鮮だけの問題ではなく、アジアの周辺国、中国・ロシア・日本をはじめとするアジア諸国、そして、アメリカも大きく関わってくる課題だけに、できれば、多国間協議によって、平和的展開を図るのが理想的だろう。一定の制裁は必要かもしれないが、制裁のやりすぎは、悪循環を生むだけで、事態の打開には必ずしもつながらないのではないか、という感もある。

 

必要なのは、朝鮮半島を将来的にどのような状況で発展させていきたいかという将来展望についての国際社会の共通認識を作り上げることで、各国がそれに合意すれば、平和的な展開も可能なのではないかという希望的観測である。

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