続・現代をみる

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日ロ関係の関係強化はなぜ必要な要素か?

安倍首相とプーチン大統領との首脳会談で、北方領土における日ロ共同経済活動を推進することが決められました。現在、具体的な検討に入っているところのようですが、私は、日ロ間の友好関係促進と協力関係強化は、今後の日本の国際関係における重要な要素の一つであると考えています。

 

それでは、なぜ、それが重要な要素なのか、考えを記してみたいと思います。

 

まず、現在の流動化する国際情勢において、ロシアが一定の強い影響力を保持しているという点が挙げられます。誤解しないでいただきたいのは、私は、アメリカが重要ではないと言っているわけではなくて、日米関係の重要性は経済面においても依然として高いものがありますが、国際関係におけるアメリカの立場も、流動的になっていることから、そのパワーバランスを考える必要があるという意味で言っています。

 

また、これは有名なことですが、日ロ間では、1945年の終戦以来、平和条約が締結されておらず、北方領土問題が依然として存在しています。これらの懸案材料を現政権下で解決するためにも、日ロ間の関係強化を進め、ともに未来志向の視点で進んでいく必要があると感じています。

 

核兵器の削減・廃絶に関しても、アメリカ・ロシアの協力が必要不可欠ですし、国連安保理常任理事国であることも考えれば、北朝鮮をめぐる朝鮮半島情勢にも、一定の影響力を持っていると考えられます。

 

安全保障上の点からも、その軍事力や技術力、科学的レベルを考えれば、協力関係を築くことは重要であると考えます。

 

ロシアは、現代の国際情勢において、依然として展開のカギを握る国の一つであると私は考えています。

 

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